#一緒に今を乗り越えよう-。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)は5日、球団公式YouTube動画で子どもたちにメッセージを発信する。悩める少年少女の視線を変えるような、温かい言葉を贈る。阪神の背番号5、近本光司外野手(25)は、#おうち時間 を充実させるトレーニングの実施を提案するとともに、来年のこどもの日、5本の安打を贈りたいと目標に掲げた。
子どもたちの手本になるプロ野球選手として、佐々木朗が5月5日のために用意したメッセージは、意外なものだった。
「自分が思っているほど、人は(自分を)見ていないことが多いので、あまり見られているとか意識しないで伸び伸びとプレーをしようと考えたら、楽になりました」。
恥ずかしがり屋の少年だった。「今でもそうですけど」と笑う。小学生時代から、マウンドでの緊張が多かった。「野球をしている時はあまり考えすぎないようにしよう」と決意してから、また伸びた。「野球の時だけは人が変わるというか、大勢の前で普通に投げることができました」。負けたら引退の夏の高校野球でも、一打サヨナラ負けの場面で淡々と投げ、ピンチを切り抜けてきた。
自分が思うほど、他の人は自分を見ていない-。この1年、注目を浴び続けた18歳の言葉だからこそ、深い。大事な試合、ピアノの発表会、新しいクラスでの自己紹介…大勢の前での失敗が怖い場面で、子どもたちを落ち着かせ、明るい未来に導くメッセージだ。5日、球団公式YouTubeで最新ストレッチ動画のモデルを務めながら、肉声で思いを伝える。【金子真仁】
(2020年5月5日、ニッカンスポーツ・コム掲載)