00年シドニーオリンピック(五輪)柔道男子100キロ級金メダルで、男子日本代表の井上康生監督(41)が、全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止を受け、高校生へエールを送った。

27日、自身のインスタグラムなどのSNSを更新。「高校生の皆さんへ」と題し、「高校総体の中止が決まりました。予選、本戦を目標に日々努力されていた高校生の皆さんにとってとてもつらい決定かと思います。しかし、皆さんの人生はこれからです」と激励した。

柔道男子日本代表の井上康生監督(2019年5月)

井上氏は神奈川・東海大相模高3年の高校総体で、団体戦、個人戦ともに県大会で敗れた。名門の主将を務め、20年以上続いていた団体戦の本戦出場記録も途絶え、今もその時の記憶が鮮明に残っているという。文面とともに自身が負けた県大会の試合動画もアップし、「とても悔しく、情けなく、多くの涙を流したことを覚えています。しかし、この経験が柔道家としても一人間としても成長させてくれたように思います」と振り返った。

過去の負けや悔しさなどの多くの出来事が人間力を高めるとし、高校生へ「この悔しい経験も、また皆さんがこれまで築き上げてきたこれまでの努力も間違いなく次なるステージで生かされると思いますし、生かすべきです。明るい未来を切り開けるか開けないかは自分次第。そのためには今は我慢です。皆さんが、さらに後輩たちが、さまざまなことに一生懸命打ち込める環境が取り戻せるよう頑張っていきましょう」とメッセージを送った。

(2020年4月27日、ニッカンスポーツ・コム掲載)