中日大野雄大投手(31)が25日、休日に自宅でバレエトレを導入していると明かした。

ナゴヤ球場で練習し「(4歳の)長女がバレエ教室に通っているんです。バレエも柔軟が大事。そこで(ストレッチを)覚えて帰ってくるんです。それを一緒にやったりしてます」と語った。大野雄と同じ佛教大のチアリーディング部チアリーダーだった美優奈夫人も加わり、家族でバレエの柔軟運動に励んでいる。「なかなかいい。三日坊主の僕だったんですけど」。シーズン中は家にいることが少ないが、ステイホームが左腕の柔軟性アップに働いている。

昨年は史上81人目のノーヒットノーランを達成。初の最優秀防御率賞にも輝いた。沖縄キャンプ中の2月12日には開幕投手を与田監督から言い渡された。「選んでもらったことを大切に、どんな状況でも俺がやるんだと思っています。開幕できたら、100%のパフォーマンスを出せるようにしたい」。開幕は延期されても譲る気はない。

中日は新型コロナウイルス感染拡大の影響で自主練習は1勤1休、1時間30分に限られている。「日々の鬱憤(うっぷん)を晴らす喜びをその試合では表現したい」。大野雄がこの日のブルペンで投げ込んだのは背番号と同じ22球。3年ぶり3度目の開幕投手への思いを込めた。

(2020年4月25日、ニッカンスポーツ・コム掲載)