北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(35)が、グラサントレで練習再開を待つ。

22日、自宅でオンライン取材に応じ、活動休止期間の過ごし方を明かした。新型コロナウイルスの影響による14日からの自宅待機中は、視角能力を高めるビジョントレーニングに時間を使う。「(専用の)サングラスを使って、動体視力を落とさないトレーニングをしている」と工夫を凝らしたメニューに取り組む。

オンライン取材を受ける札幌GK菅野孝憲
オンライン取材を受ける札幌GK菅野孝憲

普段から赤池GKコーチのもと加齢とともに衰える“目力”を強化。チーム日本人最年長のベテランは「お手玉をしたり、壁に小さいボールをぶつけてキャッチしたり。目の上下左右の動きや遠近感など、ボールを追う力を鍛えている」と説明する。

クラブから5月1日まで指示されている自宅待機に、思わぬ悩みごとも。「止まらないんですよ」というネットショッピングで、「サングラスを1週間で4本も買った」と告白。ほかに洋服や靴、筋トレ用品も購入しており「奥さんには内緒なんですけど…怖いっす」と苦笑いした。

夫人と2人の娘とともにハワイに暮らす義母は、現地で看護師として働いている。「命を助ける仕事に対して誇りを持っている人が身近にいるのはうれしかったし、素晴らしいなと思う。より自分の身が引き締まる」。離れて暮らす家族の奮闘を糧とする。【浅水友輝】

(2020年4月22日、ニッカンスポーツ・コム掲載)