日本代表選手たちが次々とスポーツの国際大会で結果を残しています。選手自身の能力もさることながら、試合時にベストパフォーマンスを発揮するために、さまざまな工夫や努力があったことも想像できます。

試合で本来の実力を出すために、私たちはどのようなことができるでしょうか。

栄養面のピーキングは2週間前から

「試合で本来の実力を発揮する」ことは、当たり前なようで実はとても難しいことです。試合の緊張感や体のコンディションによって、練習では簡単にできていたことができず、悔しい経験をしたことがある人も多いでしょう。

トップアスリートは競技や個人によって差はあるものの、試合に向けて必ず「ピーキング」を行います。ピーキングとは、試合に向けて心身のコンディションを最高の状態に高めることで、フィジカル、疲労のケア、栄養、メンタルなどさまざまなアプローチがあります。

栄養面でのピーキングでは、基本的にターゲットの試合前2週間を切ったら無理な増量・減量は控え、体調を整えることが最優先となります。場合によっては練習で、最後の追い込みがかかることもあるので、強い負荷によるダメージを残さないためにもしっかり栄養補給をしましょう。

「食事の基本」に炭水化物と果物を意識

「アスリートの食事の基本」をおさらいしましょう。

❶ 主食(主に炭水化物)
❷ 主菜(主にタンパク質)
❸ 副菜(主にビタミン・ミネラル)
❹ 牛乳・乳製品(主にカルシウム、タンパク質)
❺ 果物(ビタミンC・炭水化物)

試合前のピーキング時もこの基本の形を崩さずに、炭水化物と果物をよりしっかり摂るように意識しましょう。果物に含まれるビタミンCは体の免疫力を高め、炭水化物は体内にグリコーゲンとして蓄えておくことで試合当日にエネルギー切れを起こすことを予防できます(グリコーゲンローディング、もしくはカーボローディングとも言う)。

今回紹介するレシピは「彩り野菜のデリ風サラダ」です。ビタミンCたっぷりのパプリカ、炭水化物豊富なサツマイモを使った副菜です。ただし、イモ類は食物繊維を多く含むため、おなかが張りやすい方は試合前日から当日は控えましょう。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・川口郁子