野菜嫌いのジュニアアスリートはとても多いのですが、その中で比較的によく食べられているのが「ブロッコリー」です。この子どもにも人気のブロッコリーが「指定野菜」に追加されるという方針が1月、農水省から出されました(※1)。

「指定野菜」とは

指定野菜とは「国民にとって重要な野菜」ということで、これまではキャベツ、レタス、タマネギ、ホウレン草、ネギ、白菜、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、大根、ニンジン、サトイモ、ジャガイモの14品目がありました。新規追加は1974年のジャガイモ以来、半世紀ぶりの追加になるそうです。

指定野菜についてもう少し詳しく言うと、「野菜生産出荷安定法」(1966年)によって、野菜のうち特に消費量の多い種別と、その野菜を栽培する産地を国が指定。安定供給ができるよう国が作付けの指針を作成し、天候不順などで価格が下がってしまった際には補助金を出すというもので、ブロッコリーは2026年度から適用されます。

冬場は栄養価が高くなる

昔はブロッコリーよりカリフラワーの方が一般的でした。どちらもケールから分化した「アブラナ科」に属する野菜ですが、食品成分表の改訂(4訂、1982年)でブロッコリーの栄養価が出たことを機に消費が拡大し、10年前と比べて出荷量は3割もアップしているといいます。

主な産地は北海道、愛知、埼玉ですが、全国で栽培されています(※2)。1年を通して売られていますが、出盛り期は11月から3月くらいで、この時期は季節によるの変動の影響が大きいβカロテンやビタミンCなどの栄養価が高くなります(※3)。アスリートはコンディションを維持するために主食や主菜とともにビタミン類の多い緑黄色野菜を積極的にとってほしいので、ブロッコリーは強い味方と言えます。

今回は「ブロッコリーとサラダチキンの卵炒め」を紹介します。茹でたブロッコリーとサラダチキンと卵で作る炒めものです。鶏むね肉のサラダチキンと卵からタンパク質がたっぷりとれ、そこにブロッコリーが加わってビタミンC、B1、B2、B6、葉酸に食物繊維までとれる栄養豊富なおかずです。

サラダチキンは市販のものを使用しています。すでに味がついているので卵に下味はつけません。全体に使う調味料は味が濃くならないよう控えめにして、味を見てから調整しましょう。ブロッコリーは購入してすぐに調理しないときは、茹でて冷凍しておくと、使いたいときに時間をかけずに使えます。

私たちがいつでも野菜を購入できるのは、安定供給されるよう支える仕組みがあるからです。そういったことに感謝して、生活していきたいですね。

参考:
※1=野菜の指定野菜と指定産地についておしえてください/野菜生産出荷安定法 いずれも農林水産省 HPより(maff.go.jp)
※2=ブロッコリー:旬の野菜百科 (foodslink.jp)
※3=Vitamin Table 第47回ブロッコリーのおはなし アグリくまもと (agri-kumamoto.jp)

管理栄養士・月野和美砂