入試や学年末テスト、また卒業式間近のところもあると思いますが、中高生のジュニアアスリートはいつも通り、練習を続けていることと思います。

コロナ、インフルエンザなどの感染症や風邪に罹っている人はいませんか。スポーツをしている人は風邪をひきにくいと思われがちですが、実はそうでもありません。むしろ、アスリートは風邪をひきやすい傾向にあります。

アスリートは免疫力が落ちやすい

練習によるカラダへのストレスや疲労、試合などの精神的なプレッシャーなどで想像以上に免疫力は落ちるのです。練習前後での着替え、ウォームアップ時の服装、練習の行き帰りの寒さ、帰宅後の食生活など、様々なことがコンディションを崩すきっかけになります。

今の時代、少しでも熱があれば外出はできませんから、練習にも参加できなくなります。ジュニアアスリートにとって練習を休むということは成長が止まる、停滞するというよりも、うまくなりかけていたものができなくなる「後退」を意味します。

予防としてできることは自分で

そのため、できる限り休まずに練習に参加できるよう、体調を管理して欲しいものです。家庭でも、就寝時間を気にしたり、着ていくものを工夫したり、好き嫌いなく食事をしたりと、自分でできることを自分でやるように声がけしていきましょう。

今回は、冬が旬でビタミンCをたっぷり含む果物、キンカン(金柑)を洋風料理に使ったおかずを紹介します。「キンカンと鶏肉のコンソメ煮」です。

キンカンは、産地としては宮崎県が有名で、鹿児島県や佐賀県などでも栽培されています。皮ごと生のままでも食べられるので、それほど長く煮ることもなく皮も柔らかくなります。鶏はタンパク質の多いもも肉を、少し焼いてから使います。

タンパク質とビタミンをしっかりとるなど、食事からも免疫力が落ちないようにしていきましょう。冬も休まず練習を続け、新たなシーズンに向け、進化していきましょう。

管理栄養士・月野和美砂