来年1月に行われるバレーボールの全日本高校選手権、通称「春高バレー」の出場権をかけた都道府県大会が各地で行われています。私が運営する合宿所のある山梨県ではすでに出場校が決定。自宅のある神奈川県でも近々に決定します。

各都道府県によって大会方法が少し違いますが、女子のチームが150を超える神奈川県では、試合日が3日間設定され、初日と2日目は土日など連続で行われます。特別選手層が厚くないチームが勝ち進むとなると、初日に出場した選手の体力の回復具合が、翌日の試合に直接影響するのです。

いかに疲労を回復させるかが勝負

私が高校でのチーム強化に関わったのは約20年近く前ですが、初日の試合終了後から翌日の試合開始までが、「勝負」の時間でした。疲労を回復させるため、少しでも早く夕食を食べさせなければいけません。

12人に満たないチームで上を目指すためには、選手1人1人のパフォーマンスのピークを落とさないことが、必要条件です。そのため、保護者とは密に連絡をとり、初日が終わったらすぐに会場を後にし、帰宅後すぐに食事をとるようにしてもらいました。

日頃からここ一番を想定した生活を

スタメンだけでなく、控え選手も下級生も、指導者も保護者もその重要性が分かっていないと、早く帰って早く食べる、とはいきません。ですから、そういう行動がパッとできるために、「なぜ、早く食事をすることが重要か」を理解させ、常に行動を早くすることをしつけておくことが必要です。後になって、「あそこの詰めが甘かった」と後悔しないよう、選手も指導者も、我々スタッフも日頃からここ一番の試合を想定した生活をしておくことが大切です。

今回は、山梨県の郷土料理のほうとうをアレンジした「パワーほうとう」を紹介します。

私が初めてほうとうを食べた際に、「これはスポーツ栄養的にも優れた料理だわ」と感激した覚えがあり、山梨県内でセミナーなどをする際も、よく話題にします。大根、ニンジン、キノコ、長ネギ、カボチャに、粉が残る太い麺をみそで煮込んだもので、野菜などから溶け出た栄養もすべていただけるところがいいところ。体も温まります。

高タンパクでアスリート仕様に

「郷土料理」というと、スポーツとは結び付きにくいイメージが一般的にあるようですが、そんなことはありません。今回のレシピは、現代のアスリート仕様に主菜をしっかり入れて高タンパク質とするために、鶏と豚とおからのチーズ入り肉団子を入れてあります。

鶏と豚とおからの肉団子は、「高タンパク低脂肪」のアスリート向け。作れる時にまとめて作ってゆで、冷凍しておくといつでも鍋料理がすぐできます。

戦国時代、武田信玄が貴重な米に代わる陣中食として考案したという説もある「ほうとう」をアスリート仕様にして「明日も戦うための食事」にしませんか?

管理栄養士・月野和美砂