<EXPGダンスレッスン(18)>

第18回は、ダンスのさまざまな動きにも取り入れられるリズムの取り方「グッチ」の後編です。EXPGオンラインでもおなじみのU-GE(ユゲ)氏がワンポイントレッスンも行います。【取材・構成=大友陽平、浦部歩、撮影=足立雅史】

リズムの取り方「グッチ」の後編

前回は、「グッチ」の下半身、特に腰の動きについて解説しました。腰をやや高く意識して伸ばしそのまま横にスライドさせながら、スライドさせる方向に軽く跳びます。今度は逆方向斜めに腰を落とし、落とした位置を保つのを意識しながら、横に腰をスライドさせます。イメージとしては、つぶれた「L」の字を腰で描くような形でしたね。

 
 

今回は上半身の動きを加えていきましょう。「グッチ」は前回も紹介しましたが、その名の通り「洋服を自慢する」というような意味から、そう呼ばれています。

かっこよく表現するためには、腰を横にスライドさせた時に、着ている服の肩のあたりをつまんで(写真1~3)、ジャンプする時に払う(写真4、5)ようなイメージです。

その動きを繰り返します(写真6~9)が、その時に肩を軽くはたいたり、肩のあたりをつまむ動きを片手だけにするなど、自由に自分流のアレンジを加えてみましょう。

Tシャツや帽子などいろいろと遊びながらやっていくと、自分らしいスタイルになると思います。

 
 

さて、今回は私が「バウンス」「スティーブマーティン」「グッチ」とレッスンしてきました。ぜひ復習しながらマスターしましょう。

レッスンの中でもお伝えしてきましたが、ダウンのリズムで体を動かしたり、タイミングを取ったりすることが多かったと思います。日本ではどうしても奇数カウントでリズムを取る感覚が染みついているのですが、グルーヴ感を養うためにも、偶数カウントで拍をつける、リズムを取ることは、ダンスを上達させるためにとても重要です。

ステップなどの反復練習をしながら、基本的な部分ですが、リズムの取り方をまず、お子さんにも声をかけてもらえるといいですね。

◆U-GE(ユゲ) 神奈川県出身。幼少期から黒人音楽に陶酔し、“Afroholic”(アフロヘアの男の意)として育つ。97年、ダンスチーム「Mo’ Paradice(モーパラダイス)」の創設メンバーで、「J.S.B.Underground」にも在籍。ヒップホップ・ダンスシーン全盛期からカリスマ的存在として、シーンをリードしてきた。数々のアーティストのバックダンサーや振り付けを手掛け、現在は東京校に勤務。スクール以外にも、LDHの社会貢献活動に参加し、子供たちへのダンス指導に努めている。