手軽に食べられ、携帯しやすいこともあって、おにぎりはアスリートが活用しやすいメニューです。具を工夫すれば、エネルギー補給だけでなく、タンパク質もとりやすいアイテムとなります。

今回は、「サケと鶏そぼろの押しおにぎり2種」を紹介します。

タンパク質をとるには、具を肉や魚介類にすればよいのですが、具が大きすぎると握れませんし、細かくしてご飯と混ぜるとボロボロして握れないことがあります。たっぷりの具を混ぜても押すことで型崩れがしにくく、見栄えもかわいらしくなるのが、この押しおにぎりです。

先日、契約しているJリーグのチームが優勝しました。このチームには試合後、選手たちがすぐに栄養補給ができるようにと、このような押しおにぎりやおにぎらずのように、タンパク質がしっかりとれるものを用意してきましたが、優勝した後は、調理をしてくれる業者の方が工夫してくださり、彩り鮮やかな手毬おにぎりを出しました。

試合前はルーティンがあるので、決まったものだけを出すことにしていますが、試合後は少し変化をつけて、飽きずに食べられるようにすることもあります。押しおにぎりはバリエーションが効くので、色々な具材で作れるので便利ですね。

さて、このアスレシピの連載もとうとう最後となりました。この9年で、アスリート食や取り巻く環境はどんどん進化しました。これは理論だけでなく、アスリート自身の意識が高まったこともあると思います。

「身体は食べたものでできている」。これは変わらないものです。ぜひ、これからも食べてパフォーマンスアップにつなげてください。お元気で!

管理栄養士・川端理香