今シーズンはJリーグの3チームと栄養サポートを契約しています。その中には現在首位を走り続けているチームもありますが、そのチームが提供している食事内容は、他のチームと少し違った特徴があります。

私がこれまで栄養サポートを行ってきたチームの多くは、食材や調理法を日々変えるなど選手があきないような工夫をして食事量を落とさないようにしてきましたが、このチームはそうではなく、サッカー選手に必要な栄養素を多く含む食材は、ほぼ毎日のように提供するのです。

自分に必要な栄養素が含まれている食品は、それがおいしいかどうかよりも「必要だから食べる」。これはよく個人サポートを行う場合に取り入れてきたことですが、チームとして提供しているところにこのチームの強さが垣間見られます。これから暑くなる時期に「自分に必要なものだから食べる」ことは、夏場の極端な体重減少を抑え、暑い時期の高強度トレーニングの効果をアップさせることにつながるので、ぜひ意識して欲しいですね。

今回も、前回の「アボカドと豚肉のおろしニンジン煮」に続いて栄養価の高いアボカドを使ったレシピを紹介します。「アボカドとバナナのサラダ」です。

アボカドの良質な脂質とバナナの糖質から、エネルギー補給が手軽にできます。発汗で失われるミネラルも補給でき、材料があればすぐに作れます。食材を常備しておいて、プラスの一品などで取り入れてください。

サラダとしてはもちろんですが、チーズの塩味とトマトの酸味から甘さを感じられるのでデザート感覚でも食べられます。器を工夫してみましょう。

管理栄養士・川端理香】