以前のコラムでも少しお話をしましたが、和食、洋食、中華料理にはそれぞれの調理の特徴や栄養素の傾向があります。

 中華は油っこいイメージがあり、餃子や肉まん、麺などの小麦粉を使ったものが多いために糖質過多になりがちで、気が付くとご飯もすすみ、エネルギーのとりすぎになってしまわないか心配です。

 体脂肪が若干増えても増量したい選手や、運動量が多い時は、簡単にエネルギー補給できる中華ではありますが、体脂肪を気にしたり、減量しなければならない選手にとっては、気がかりな点が多いもの。しかし、家で中華を作る場合は、ちょっとした工夫でこれらの欠点をなくすことができるのです。

 中華料理で好きなものを選手に尋ねると、餃子と春巻きがダントツの人気です。これさえあれば、ご飯を何杯でもおかわりできるという選手もいるほど。しかし、エネルギー過多になりがちなので、使う油を控えることがポイントです。

焼春巻
焼春巻

 今回は「焼春巻」を紹介しますが、これは油で揚げるよりも低エネルギー。油は1g9kcalなので、揚げ物で10gの油を使うと、それだけで90kcalとなり、これはおにぎり1/2個分にもなります。だから、それを減らせば、大きなエネルギーカットができるのです。

 最近は、スチームオーブンのように油を使わずに調理できる機器もあります。体脂肪が気になる選手や減量したい選手は、さらにこういった調理機器を用いればスムーズなカロリーカットが可能です。