<イップスって何?(25)>

日本イップス協会の講習会。午前の部は、協会の認定トレーナーが実践的な勉強をしました。午後の部は、協会員や一般参加のメンバーで講習会が開かれました。

イップス研究所の河野昭典所長(60)が講師を務め、イップスの語源から脳の仕組み、意識と無意識などが説明されました。この連載の序盤でも取り上げた内容が、詳しく説明されました。

さらには無意識のメンタルトレーニングや、目の使い方についても説明がありました。終日かけて、イップスの対処法や未然に防ぐ指導などの勉強会が行われました。河野所長が言いました。

「イップスに悩んで研究所にくる選手を指導するだけでは足りません。監督やコーチ、トレーナーの方々にイップスを理解してもらい、指導に生かしてもらいたい。そのための日本イップス協会です。皆さん、熱心に勉強してるでしょう。この方たちが、各地に戻って指導してくれる。選手にとって心強い存在になります」

イップスを正しく理解してもらいたい。イップス先生と呼ばれる河野所長の思いです。

その河野所長から「どうしても記事の中に書いてほしいことがあります」と言われました。イップス先生が、どうしても伝えたいこととは何でしょうか。【飯島智則】