<東京五輪がやってくる>

人物相関図のサッカー編は、国内組を左、海外組を右に配置し、年齢を縦軸に据えました。五輪代表は24歳以下の年齢制限があり、25歳以上のオーバーエージ(OA)を3人まで加えることができます。18人枠をめぐって、こんな選手たちが東京五輪を目指しています。【取材・構成=岡崎悠利】

U-24人物相関図
U-24人物相関図

五輪世代とはいえ、この相関図内では19人がA代表を経験している。兼任する森保監督は2つの代表を「1チーム2カテゴリー」と表現しており、多くの選手が経験を積みやすい環境となっている。最年少の候補は17歳のDF中野。3月の代表活動で抜てきされた、鳥栖U-18所属の現役高校生だ。MF久保は2学年上の先輩になる。

五輪世代の部活出身組は7人と少なくない。一方で海外挑戦を実現している選手だけで見れば不在だ。とはいえOA候補に入る選手も複数が部活出身であり、この7人の中から代表の中心になる選手が出てくる可能性も十分ある。

Jリーグを席巻中の川崎Fに縁を持つ選手も多い。現所属が3人、久保ら下部組織出身も含めれば6人と最大勢力だ。またG大阪の下部組織出身もMF堂安を筆頭に5人おり、この世代では育成の2大巨頭となっている。

U-24人物相関図(一部抜粋)
U-24人物相関図(一部抜粋)

OA枠で上限の3人を起用することになれば、五輪世代で出場権を勝ち取るのはわずか15人。チームは6月にOA組を合流させて国際親善試合を2試合こなし、7月に本大会のメンバーを決定する。選手にとっては、次の活動が最後のアピールの場になる。

(2021年4月16日、ニッカンスポーツ・コム掲載)