<栄養素を無駄なく摂る食べ方:果実編>

レモンはヒマラヤ地方原産と言われるミカン科の果実で、香酸柑橘(こうさんかんきつ)のひとつです。日本へは明治になってから入って来ました。出回っているものは輸入品が多いですが、日本でも栽培されています。

黄色いものの他に緑色のグリーンレモン、酸味の少ないオレンジ色のマイヤーレモンなどがあります。

グリーンレモン

果皮にハリとツヤがあり、軸が枯れていない重みを感じるものを選びましょう。持った時に弾力があるものは果皮が薄く、果肉が詰まって果汁が多い傾向にあります。

主な栄養素と無駄なく摂るコツ
よく「レモン〇個分のビタミンC」などと表されるとおり、レモンはビタミンCが多いことで知られています。レモン全果100gあたりのビタミンCは100mg。レモンは中サイズで80g、大きいもので160gほどあります。1日のビタミンC推奨量は100mgです。

レモンは非常に抗酸化力の高いエリオシトリン(ポリフェノールの一種)が他の柑橘の30~100倍含まれています。エリオシトリンは、糖尿病合併症予防効果が示唆され、血圧上昇抑制効果が認められた実験結果もあります。他にも発ガン抑制効果や、運動による酸化ストレスを抑制するという報告もあります。

レモンの香気成分にはリラックス効果があり、気分をリフレッシュして集中力を高めます。物忘れ防止にも効果があるそうです。酸味のもとである有機酸には疲労回復効果が期待できます。

果肉より果皮にポリフェノールをはじめファイトケミカル(フィトケミカル)が多く含まれています。果汁を搾る際は、果皮からの汁も搾るとよいのですが、輸入品は防カビ剤などを使用しています。果物に使用可能な洗剤や、塩をこすりつけてよく洗いましょう。国産品は無農薬のものも流通しています。

期待される健康効果は、疲労回復、精神安定、風邪予防、ガン予防、生活習慣病予防、糖尿病合併症予防、認知症予防などです。

保存するなら
丸ごと乾燥しないようポリ袋などに入れ、野菜室で保存します。1カ月くらい大丈夫です。1つずつキッチンペーパーなどに包むとより長持ちします。カットしたものはラップでぴっちり包んで冷蔵庫に入れ、なるべく早く使いましょう。果汁を搾って瓶などに入れ、冷蔵保存することもできます。

冷凍する場合は、丸ごとやくし型など使いやすい大きさに切る、または果皮だけを千切りにしてラップで包み、保存袋に入れて冷凍します。搾り汁を冷凍する場合は製氷皿で凍らせると使い勝手がよいです。レモンは冷凍しても比較的香りが残りやすいです。

塩漬けやはちみつ漬けにすると2~3カ月保存できます。

ジャムやドライも作れます。ドライにした果皮をミルで挽いておくと、レモンソルト、レモンペッパーなどに利用できて便利です。

【管理栄養士・高木小雪】