間もなく、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの2つのリスクに備える初めての冬がやってきます。細菌、ウイルスなどの異物から体を守るため、免疫力を高めておくことが大切です。

腸内細菌は主に大腸に棲む

「腸」には、免疫細胞の7割が集中していると言われます。免疫力アップのために腸を整える、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らし、腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを整えるという「腸活」という言葉は浸透してきましたが、一方で、大腸と小腸の区別がつかない、それらの場所が分からないといった方も多数いるようです。

約1000種類、約40兆個あるとされる腸内フローラの多くは大腸に存在しています。「大腸劣化」対策委員会が17日に開催したオンラインセミナーでは、免疫の専門家や医師らが「免疫力アップのカギは大腸を整えること」と、繰り返し呼び掛けていました。

「大腸劣化」対策委員会のオンラインイベントに登壇したタレントのLiLiCo(右)

免疫抗体IgAは食事で増やせる

東京大学定量生命科学研究所の新藏礼子教授は、ウイルスから身を守るために「まずは、侵入する敵の量を減らすこと」としてマスク、手洗い、うがいを徹底した上で、粘膜免疫で大きな役割を果たす、強い「IgA抗体」を持つことが重要だと掲げました。

短鎖脂肪酸を増やすためには

免疫抗体「IgA」は、食事で増やせるといいます。そのためには「短鎖脂肪酸」と呼ばれる酢酸、酪酸、プロピオン酸を増やすことが必要です。短鎖脂肪酸は、ビフィズス菌などの善玉菌が食物繊維やオリゴ糖をエサに大腸で作る代謝物で、全身のエネルギー源にもなり、悪玉菌を抑制し、腸内フローラも整えてくれます。

バランスの良い食事の継続も

つまり、免疫力を高めるためにヨーグルトの購入や摂取量が増えていますが、「IgA抗体」を増やすならビフィズス菌入りのヨーグルトを選ぶことがポイント。同時に海藻、大豆、野菜などから食物繊維もとって、大腸を活発化させていくと良いとのこと。さらに日常の食生活に、発酵食品など日本の伝統食を取り入れ、さまざまな食品や成分を取り入れたバランスの良い食事を続けて免疫をトレーニングすることが大切です。

元々日本人は、ビフィズス菌を多く持つ人種だと言われています。この日のトークショーに参加したタレントのLiLiCoは「冬に向けてもっと大腸を強くしたい」と話していました。【アスレシピ編集部】