富山大学地域連携推進機構地域医療保健支援部門は15日、運動不足の子どもは「仲のよい友達がいない」など、4つの特徴があるとの調査結果を発表した。

高岡市内の5つの小学校に通う1年生から6年生までの児童1721人を対象として、2016年1月に家庭の社会経済環境、親子の生活習慣などに関するアンケート調査を実施し、同大学術研究部医学系の関根道和教授と教育学系の澤聡美講師らの研究グループが分析した。富山県教育委員会との連携事業として、文部科学省スーパー食育スクール事業の追加調査として行ったもので、日本衛生学会の英文誌に掲載された。

この調査で、運動不足と判断された子どもは27.7%。中でも「仲のよい友達がいない」「2時間以上のメディア利用」「母親の生活習慣が良くない」「親とのコミュニケーションが少ない」と答えた児童は、そうでない児童と比べ、運動不足の傾向があった。

これらのことから、子どもの運動習慣の背景には(1)社会環境の要素、(2)家庭環境の要素、(3)子ども自身の生活習慣の要素があるとし、子どもの運動の促進には、親の望ましい生活習慣づくりを含めた親子の健康教育が必要だとしている。