9月は台風の季節。暑かった夏が終わり、季節の変わり目として体調を崩す人が多い時期です。気温の変化や気圧の変化が著しく、体が適応しにくいのです。

また、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、運動不足で太ってしまった方や、反対に運動量が減って食欲不振になり、食事が不規則になった人もいます。消費エネルギーが多いアスリートは普段、無理してたくさん食べている人も多く、このように体調を崩すと食べられなくなってしまう人が多いようです。

必ず時間を決めて食事を摂る

食欲がない時でも、必ず時間を決めて食事を摂るようにすると、生体リズムが整えられ、乱れた体調を整えやすくなります。太ってしまった方も、欠食すると中途半端な時間におなかが空いて、その結果、間食が増えたり、次の食事量が増えたりしがちです。意識するのは全体の食事量を減らすこと。食事の回数を減らすことはやめましょう。自律神経が乱れて消化管の動きが悪くなり、代謝も下がるため、もっと太りやすくなります。

一度に食べられない時は回数増やす

食欲がない時は、消化管の動きも悪くなっていることが多く、無理にたくさん食べても腹痛や消化不良の原因になってしまいます。小さいおにぎりやパン、ヨーグルトなどの食べやすい補食を準備し、食間の食べられる時に食べましょう。普段から小食の方も食事回数を増やし、1日トータルの食事量をキープするようにしましょう。

精神的負担なく「食事は楽しく」

本来なら「ご飯何杯」「牛乳何杯」など1日の目標を決めて摂取するのが良いのですが、食べられない時はこのようなノルマや目標がストレスになり、もっと食べられなくなったり、拒食症の発症につながりかねません。食べたいものを自分で準備してみる、作りながら食べられる焼き肉やチーズフォンデュ、お好み焼き、たこ焼きなどを取り入れるなど「食事は楽しく」を心がけ、食事が精神的負担にならないように周囲の人も注意しましょう。

【管理栄養士・今井久美】