<栄養素を無駄なく摂る食べ方:果物編>

すだちはミカン科の果実で、香りがよく酸味が強い香酸柑橘(こうさんかんきつ)のひとつです。徳島県の特産で「酢橘(すたちばな)」からその名がついたという説もあります。

かぼすと似ていますが、すだちの方が小ぶりでゴルフボールほどの大きさです。香りがよく、香酸柑橘の中でも酸味が強めで、よくマツタケやサンマの塩焼きなどに添えられています。熟すと果皮が黄色くなりますが、熟す前の方が風味が良いとされ、通常は果皮が緑色のうちに収穫されます。

果皮が濃い緑色でツヤがあり、みずみずしく、重さを感じるものを選びましょう。

主な栄養素と無駄なく摂るコツ
すだちは果汁や果皮を利用します。香気成分には抗酸化、鎮静、食欲増進などの作用があります。酸味のもとは有機酸で、疲労回復効果が期待できます。

果皮にはポリフェノールの一種である「スダチチン」が含まれ、高脂肪食マウスにおいて、体重増加抑制、糖・脂質代謝改善作用を示したという研究があります。動物を用いた研究では他にも、免疫力向上、抗炎症作用、骨を丈夫にする、新陳代謝を活発にするなどの作用も報告されており、さらに研究がすすめられているようです。

果皮をすりおろして薬味に使うこともできます。果汁よりも果皮の方に有効な成分が多く含まれるので、果皮も使うことをおすすめします。

期待される健康効果は、食欲増進、疲労回復、精神安定、風邪予防、ガン予防、糖代謝・脂質代謝改善、免疫力向上、抗炎症作用、骨粗鬆症予防、新陳代謝促進などです。

保存するなら
収穫してから時間が経つと、果皮は黄色くなっていきます。緑色の方が風味が良いので、早めに使いましょう。

丸ごとの場合は、乾燥しないようにポリ袋などに入れて野菜室で保存します。果汁を搾って瓶などに入れ、冷蔵庫で保存することもできます。果皮からも汁を搾ると、栄養素を無駄なく摂取できます。

冷凍する場合は、使いやすい大きさに切ってラップで包み、保存袋に入れて冷凍、または、搾り汁を冷凍します。製氷皿で凍らせると使い勝手がよいです。すりおろした果皮も冷凍できます。

【管理栄養士・高木小雪】