新型コロナウイルス感染症の拡大で、健康管理への意識が高まっています。健康状態をチェックするための家電製品(以下、健康家電)の中では、「電子体温計」を利用する人が増加していることが、伊藤忠グループのリサーチ会社「マイボイスコム」の調査でわかりました。

調査対象となった10~70代の男女1万197人のうち、健康に「非常に気をつけている」「まあ気をつけている」という人の合計は66.6%。女性や高年代層で高い傾向で、男性10、20代では4割強ですが、60、70代では8割と、年代差が大きくなっています。

健康状態を測定した結果を管理・チェックしている人は4割弱で、過去調査と比べて増加傾向です。管理・チェック方法は「手帳やノートなど」が15.4%、「スマートフォン・タブレットPCのアプリ」が14.7%となっています。

所有している健康家電は「体重計、体脂肪計」「電子体温計」が各72.3%、「血圧計」が49.3%、「歩数計」「体組成計」が2~3割で、2017年の調査と比べて「電子体温計」が増加しています。

電子体温計は、直近1年間に利用した健康家電でもトップの65.7%で、2017年調査から大きく増加しています。以下は「体重計、体脂肪計」(64.9%)、「血圧計」(38.8%)、「歩数計」「体組成計」が2割前後で続きました。

昨今は健康家電で測定したデータをスマートフォンなどで管理できる製品も登場していますが、直近1年間に健康家電を利用した人のうち、スマートフォンと連携して利用している人は11.4%にとどまっています。また、スマートフォンやタブレット端末で健康管理アプリを利用している人は3割弱で、利用しているアプリは「歩数計、活動量計」が18.8%、「体重管理・記録」が10.2%でした。