<栄養素を無駄なく摂る食べ方:果物編>

メロンはインド原産と言われるウリ科キュウリ属の果実的野菜です。エジプトやギリシャでは紀元前2000年頃から栽培されていたそうです。同じ野生種から分化して西方に広がったものがメロン、東方に伝わったのが瓜で、日本には中国から伝わった甜瓜(まくわうり)がその一つとされ、弥生時代の遺跡から種が見つかっています。現在出回っている甘いメロンが入ってきたのは明治時代で、温室メロン栽培が始まったのは大正時代です。

メロンは果肉の色によって「青肉系」「赤肉系」「白肉系」に、網の有無によって「ネット系」「ノーネット系」に分けられます。

青肉、ネット系

青肉系はアールスメロン(マスクメロン)、アンデスメロン、赤肉系は夕張メロン、クインシー、白肉系はホームランメロン、ハネデューなどです。

赤肉、ネット系

白肉、ノーネット系

メロンはかたいうちに収穫し、追熟させます。購入後すぐに食べるのなら完熟のものを、数日後に食べるのならかたいものを購入します。

色ムラがなく、均整がとれた丸い形で、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。ネット系は網目が細かくクッキリと盛り上がり、模様が均等なほど良品とされ、高価になります。ノーネット系は果皮に傷がなく、なめらかな物が良品です。

主な栄養素と無駄なく摂るコツ
メロンはビタミンB6、ビオチン、カリウムを多く含み、その他にもリラックス効果が期待できるγアミノ酪酸(GABA)や、タンパク質分解酵素も含んでいます。それに加え、赤肉系はβカロテンがカボチャほどもあり、高い抗酸化力があります。

夏は特にカリウムが不足しがちです。補うことで熱中症の予防になり、筋肉の動きをスムーズにします。水分がたっぷりで、吸収率とエネルギー効率の良い糖を含んでいるので、体力低下時やスポーツ後のエネルギー補給にもおすすめです。

体質にもよりますが、タンパク質分解酵素を含んでいますので、多量に食べると口の中が痛くなり、場合によっては出血することもあります。食べ過ぎには注意しましょう。また、ゼラチンでゼリーを作る時に生のメロンを入れると固まりません。

期待される健康効果は、熱中症予防、生活習慣病予防、むくみ解消、ストレス軽減。加えて赤肉系ではガン予防、風邪予防などです。

保存するなら
追熟させる場合は、常温で直射日光の当たらない、風通しの良いところに置きます。冷蔵すると追熟が止まり、低温障害を起こすことがあります。

甘い香りがして、下(おしり)の部分がやわらかくなったら食べ頃です。つる付きのものはつるが少し萎れます。食べ頃になってからは傷むのが早いので、すぐに食べましょう。

冷やし過ぎるとおいしさを感じにくくなりますので、冷やす場合は食べる少し前に冷蔵庫に入れます。

すぐに食べられない場合は、食べやすい大きさに切って保存用袋に入れて冷凍します。使用するときは半解凍でそのまま食べたり、アイスクリームに混ぜたりしてもおいしく食べられます。1カ月ほどで使いましょう。

【管理栄養士・高木小雪】