今年は、新型コロナウイルスの影響で夏休みが短くなるため、暑い時期に弁当を持参する機会が増えそうです。

そのため、食中毒や腐敗しないための配慮が必要。さらにコロナ対策として、飲み物や食べ物を同じ容器でシェアしないこと、マスクを外して飲食するため、飲食時は必要以上に話をしないことも重要となります。

ノロウイルスも新型コロナウイルスも、飛沫感染よりも汚染された手を介して口や目、鼻といった粘膜からウイルスが体内に入る可能性が高くなります。食前の徹底した手洗いが最も大切ですが、手づかみで食べる弁当や補食は、できるだけ避けるようにしましょう。つい手洗いせず食べてしまう子には、アルコールの入ったウェットティッシュを持たせるようにしましょう。

おかずはしっかり加熱、アルコールも利用

おかずはしっかり加熱をして食中毒菌やウイルスを死滅させましょう。詰める前に、弁当箱にアルコール(食品添加物タイプ)をかけることも有効です。

手づかみで食べる場合は個々にラップで包み、ラップで覆われた部分を持って食べましょう。また、できるだけ手づかみしなくてもいいように、箸やスプーンのほか、フォークもつけるなど配慮しましょう。

常温で保存が効き、個包装の市販品を利用

補食を食べるのが夕方になる場合、保冷剤も長時間は持たないので、手作りにこだわるのはやめて、常温で保存がきく市販品を利用した方が良いでしょう。できるだけ個包装のものを選び、食べきりサイズのものが良いでしょう。

飲み物は、ペットボトルや水筒の回し飲みはやめましょう。

弁当や補食を準備する人も食べる本人も、手洗いをしっかり行い、素手で食べ物を触らない習慣をつけると良いですね。

【管理栄養士・今井久美】