いくら気をつけていても、インフルエンザや風邪に罹ってしまうことがあります。罹ってしまったら、早く治して元気な生活に戻りたいですね。そのための食事の注意点をまとめました。

水分を十分に摂取する

ウイルス感染すると、体は免疫を上げてウイルスと戦うため、発熱します。熱がでると汗をかくので、水分を積極的に摂りましょう。発汗量が多い時や食欲が低下している時は、カリウムやナトリウム、エネルギーも補えるように、水よりもスポーツドリンクの方が良いでしょう。

摂取エネルギーを増やす

発熱するために代謝が上がり、消費エネルギーが増加するため、必要なエネルギー量も増えます。消化機能が低下したり、口腔内の状態が変わることで食欲が落ちたりすることが多いので、あまり食べられない人も多いでしょう。そんな時は、少しでも口当たりやのど越しの良いアイスクリームやヨーグルト、カリウムやビタミンCの多い果物などが食べやすいですね。

食事量が減った高齢者用のアイスクリームやゼリーに、高タンパク・高ビタミンタイプのものが市販されているので、ドラッグストアなどで購入して利用するのも良いでしょう。みそ汁やスープは水分やカリウム、ナトリウムの補給にもなります。胃腸の負担にならないように、1回量は少なめにして回数を増やして補いましょう。

よく眠れるようにトリプトファンを摂る

1番大切なのは、休養することです。体を休めて免疫を上げるには眠ること。そのためには、睡眠に関わるホルモン、セロトニンとメラトニンの材料となる必須アミノ酸のトリプトファンを摂るのが有効です。トリプトファンは牛乳やチーズなどの乳製品、アーモンドやクルミなどのナッツ類、もも肉などの赤身肉やマグロなどの赤身魚、バナナやキウイフルーツなどの果物類、小豆や大豆などの豆類など幅広く含まれています。

少しでも食べて眠って、早く回復してくださいね。

【管理栄養士・今井久美】

<関連コラム>