長寿大国と言われる日本。100歳を超える高齢者は過去最高の7万1238人となっていますが、“長寿の秘訣”は一体何なのでしょうか。キューサイが、元気な100歳以上の高齢者たちの生活実態を調査した結果を発表しました。

この調査は、100歳以上の男女100人、およびその家族・近親者(寝たきり生活者と病院入院者は対象から除外)を対象に実施されました。

100歳以上の男女100人が3日間に摂った朝食・昼食・夕食、計9食(全体で900食)の食事内容を見ると、タンパク質をしっかりと摂取した食事が809食(約89.9%)という結果に。特によく食べられていた食材は、「鶏・うずらなどの鳥の卵」が31.9%で最も多く、以下は「豆腐(厚揚げ等も含む)」「牛乳」「ハム、ソーセージ、ベーコンなど肉の加工品」「豚肉」「タイ・タラ・カレイ・鮭/サーモンなどの白身魚」と続き、動物性タンパク質を含む食材が上位にあがっています。また、1食でタンパク質を多く含む食材が2品以上食されていることも明らかになりました。

キューサイ調べ
キューサイ調べ

現代では1人で食事を摂る「孤食」が社会問題となっていますが、元気な100歳以上の方々は「ほとんど誰かと一緒に食べている」が70%、「時々1人で食べることもあるが、誰かと食べることが多い」が11%で、8割以上の方が誰かと一緒に食事を摂っていることがわかりました。

食事を楽しむには、歯の状態も大きく関わってきます。元気な100歳以上の方のうち、ご自分の歯の本数は「3/4くらい残っている」との回答が6%、「半分くらい残っている」が15%、「1/4くらい残っている」が12%という結果となり、約3人に1人はご自分の歯が残っていることが分かりました。また、義歯も含めて58%の方が「食事の時に前歯でお肉をかみ切ることができる」、同じく59%の方が「奥歯で固い食べ物をかみ砕くことができる」と、「自力で食べ物をかむことができる」と回答しており、半数以上の方が自分で咀嚼して食事をとっていることもわかりました。

キューサイ調べ
キューサイ調べ

こうした元気な100歳以上の方のうち、半数以上となる55人が“長寿の秘訣”として「腹八分目」「好き嫌いなく何でも食べる」「3食をきちんと食べる」など、「食」を挙げています。中には「好きなものだけを食べる」「お肉料理が大好きでよく食べる」など、好きなものを食べることが秘訣という回答も。よく食べ、周りの人とのコミュニケーションを楽しみ、そしてストレスを溜めないことが健康で長生きする秘訣なのかもしれませんね。