「腸活」という言葉があるように、腸の調子を整えることの大切さはよく知られています。腸内環境を整えるために、乳酸菌の含まれたヨーグルトを食べている人も多いでしょう。これから寒くなる時期は、感染症予防のためにも腸活は意識したいところです。

今回は、ヨーグルト以外で乳酸菌の多い食べ物を紹介します。

チーズ

フレッシュチーズ(モッツアレラ、カッテージ等)は熟成期間が短いため、乳酸菌も少なめですが、ハードタイプの熟成チーズ(パルミジャーノ、チェダー、エメンタールなど)は乳酸菌が多めです。白カビや青カビによる熟成チーズ(カマンベール、ゴルゴンゾーラ等)にも乳酸菌は含まれています。

漬物

ぬか漬けやキムチは乳酸菌によって発酵された食べ物、発酵食品です。食塩が多く、食べ過ぎると塩分過剰になるため、豚キムチや炒飯の具材といったように調味料として使うと良いでしょう。

みそ、しょう油

涼しくなると温かいおみそ汁が飲みたくなりますが、みそにも乳酸菌が含まれています。みそ汁の具材に野菜やキノコを入れると食物繊維が一緒に摂れ、乳酸菌を増やす効果が期待できます。

甘酒やマッコリ

お酒は乳酸菌が含まれているものも多くあります。

発酵バター

生クリームを乳酸菌発酵させたものが発酵バターです。風味が良いのが特徴ですが、日持ちしないので注意してください。

納豆にも「乳酸菌を含む」とパッケージに記載されているものもありますが、基本的に納豆に含まれるのは納豆菌であって、乳酸菌ではありません。納豆菌は熱に強く、乳酸菌を増やすことも分かっているので、上記の食材との相乗効果が期待できます。

【管理栄養士・今井久美】