<海藻よもやま話(5)>

スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで手に入りやすい海藻製品の1つに、「味付けモズク」があります。三杯酢や黒酢などで味付けされたモズクで、四角や丸いカップに入って3個セットなどで売られているものです。

今回は、その「味付けモズク」が海から食卓へ、どのように運ばれていくかのお話です。

90%以上が沖縄県産、秋に養殖

国内に流通しているモズクの90%以上が、沖縄のきれいな海(美ら海)で丁寧に育てられたものです。そのほとんどは「オキナワモズク」(通称:太モズク)という種類で、独特のヌメリとコシのある食感が特長です。

モズクの養殖場

「モズク=酸っぱい」というイメージがあるかもしれませんが、実は生のモズクはほぼ味がしません。あの酸味は単にタレの味ですから、「酸っぱいところが苦手…」という方は、ぜひ甘めの味付けで召し上がってみてください。

モズクの養殖が始まるのは10~11月の秋口。天然のモズクから採った種を網に種付けし、海中の「苗床」と呼ばれる場所へ移し、冬の間育成します。春になるとモズクは15~20cmの長さまで育ち、写真にもある掃除機のようなポンプを使って、ダイバーの手によって収穫されます。

モズクの収穫風景

きれいに洗浄、手作業でチェック

収穫されたモズクは加工工場へと運ばれ、きれいに洗浄されます。海で採れるものなので、どうしても石や貝殻などの異物が混ざり込んでしまうのですが、人の目で何度も繰り返しチェックをし、異物を取り除きます。

手作業でモズクを洗浄、チェックする

その後、黒酢味や三杯酢味のタレと一緒にカップへ充填され、ラベルを巻くなどして最終製品となります。

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