最近、スーパーなどでよく見かけるようになった大豆粉(粒)は、大豆タンパクの粒や粉状の食材。大豆から油分を取り除いて作られており、約50%がタンパク質という高タンパク食品です。食物繊維、カルシウム、鉄、マグネシウムといった摂りにくい栄養素も多く含まれ、代謝に必要なビタミンB1、B2、ナイアシン、B6や、造血に必要な葉酸も含まれています。

タンパク質を多く必要とするジュニアアスリートは、大豆粉をうまく使うとタンパク質の摂取量を増やすことができます。豆腐のような風味はありますが、クセがないため、小麦粉や片栗粉の代わりに揚げ物の衣にしたり、菓子の材料に使ったりしてタンパク質の摂取量を増やせます。

また、ハンバーグやメンチカツのひき肉を減らし、大豆粉に代えることで、タンパク質は減らさずに脂質を減らせます。さらに、ビタミンやミネラルを増やすことができるため、減量したい人にも向いています。

ただし、大豆粉を使うとあっさりした味で、少しパサパサした食感になりますので、ソースなどの濃い味付けをしたり、つなぎの卵を増やしたり、よくこねたりするなど、ひと工夫すると食べやすくなります。

豆腐やきな粉とは、また違った使い方でバリエーションも増やせます。日々の食事や補食にぜひ使ってみてください。

【管理栄養士・今井久美】