じめじめした梅雨の季節は、なんだかやる気が出ず、体がだるく感じることはありませんか? 頭痛が起きる人もいます。

雨や台風の時は、低気圧になっています。大気中の酸素濃度が低下することで、副交感神経が優位になり、体がリラックスモードになるものの、活力が失せて体が重く感じられるのです。さらに、血管が拡張することで脳が圧迫され、頭痛がひどくなる場合があります。

また、食欲も低下します。消化・吸収能力が低下するわけではありませんが、食欲が下がることから食事量が減ってしまう人もいるでしょう。

熱中症予防のため、十分な水分摂取を

この時期に注意したいことは、十分な水分摂取です。湿度が高いからといっても水分の必要量が減るわけではありません。逆に、皮膚からの水分蒸発量が減り、体温調節が難しい上に、低気圧ではのどの渇きに気付きにくくなるため、熱中症に注意しましょう。

食事は、食欲増加と腐敗予防を心がけましょう。料理に香辛料や香味野菜を使うことで、香りや風味が食欲をそそります。ショウガやワサビ、カレー粉や、酢やレモンなどの酸味を利用すると、食欲増進と腐敗防止に効果的です。例えば、野菜炒めにカレー粉や豆板醤を少し入れる、あえ物にショウガ、ワサビ、梅肉を入れると良いでしょう。

運動をすると交感神経が優位になります。やる気が出ない、体が重い時ほど運動の効果を感じられるかもしれませんね。

【管理栄養士・今井久美】