<おにぎり今昔物語(6)>

おにぎりの具材は様々ありますが、昔ながらのサケ、梅干し、昆布は安定した人気があります。これらの具材、実はおいしいだけでなく栄養価も高い優れた組み合わせなのをご存知でしたか? ここではあらためて、そのスゴさを解説しましょう。

<サケ>
赤身の魚だと思われているサケですが、本当は白身の魚です。身に含まれるアスタキサンチンによって身が赤くなるのですが、この成分はビタミンの約6000倍の抗酸化作用を持ち、脳や身体の衰えを防ぐ効果があります。

<梅干し>
酸味のもとであるクエン酸は、唾液の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、乳酸を分解することから筋肉疲労、腰痛、肩こりなどの改善にも効果があると言われています。体調が優れないときや運動前後の栄養補給に最適ですね。また、抗菌、殺菌作用があるので、食べ物が傷みやすい時期にも積極的に取り入れたい具材です。

<昆布>
うまみ成分のグルタミン酸が多いことは有名ですが、実はその他の成分も豊富です。牛乳と比べるとカルシウムは約7倍、鉄分は約39倍も含まれているので、成長期のお子さんの丈夫な骨づくりに貢献します。さらに海藻特有の食物繊維が含まれていて、整腸作用とともに便通の改善も期待できます。

昔から愛される具材にはおいしさだけでない価値もあったのですね。おにぎりにすることで、もともと栄養バランスの良いお米との相乗効果がさらに見込めます。あなたの大切な人のため、栄養価の高い具材を使ったおにぎりを作ってあげてくださいね!

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