<栄養素を無駄なく摂る食べ方:野菜編>

ワケギはネギとエシャロットの交雑種で、ネギとは別の種類です。ネギより葉が細くてやわらかく、地下茎が少しふくらんでいるのが特徴。刺激臭や辛味はネギより穏やかで、ほんのり甘みがあります。

葉先までまっすぐ伸び、張りとみずみずしさのあるものが良品です。色の濃い方が栄養素は多い傾向にあります。

主な栄養素と無駄なく摂るコツ
βカロテン、ビタミンK、ビタミンC、カリウム、カルシウムを多く含む緑黄色野菜です。強い抗酸化作用をもち、免疫活性作用、ガンの予防効果が期待できます。

油脂で調理することによってβカロテン、ビタミンKなど脂溶性栄養素の吸収率が上がります。卵に含まれるビタミンDによってカルシウムの吸収が助けられるため、チャーハンなどにたっぷり加える食べ方が、彩りも、栄養素の摂取面からもおすすめです。

ネギ類に特有の成分硫化アリルは、ワケギの白い部分に多く含まれます。硫化アリルには免疫力向上、滋養強壮、疲労回復、血行促進、食欲増進、動脈硬化予防、血糖値改善、血栓予防、殺菌作用などさまざまな効果があります。根だけを切り落とすようにし、白い部分はなるべく食べるようにしましょう。

保存するなら
新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存すると1週間くらい日持ちします。

冷凍する場合は、小口切りにしてラップで包むか保存袋に入れ、急速冷凍します。すぐに解凍できるので、そのまま使えて便利です。1カ月ほどで食べきりましょう。

【管理栄養士・高木小雪】