ジュニアアスリートの母親世代にも多い40代以上の女性たちの中には、20代の頃よりも「太った」という人も少なくないのではないでしょうか。体重が増加すると生活習慣病のリスクが高まることなどが心配されますが、一方で体重が減った人も「便秘」や「うつ」等の不調を訴えるなど、体重が増えた場合とは異なる健康への不安が増えていることが、「オレンジページくらし予報」の調査で分かりました。
国内在住の40代以上の男女971人を対象とした調査で「20代の頃と比べて3キロ以上体重の増減があった」人は71.5%。そのうち「増えた(太った)」人は79.8%で、「10キロ以上増えた」人は28.0%でした。やせる人よりも太る人の方が圧倒的に多いことがわかる結果ですが、一方で「10キロ以上減った」人も26.4%にのぼりました。
体重が増えた原因のトップは「運動不足」(69.9%)。次いで「代謝が下がった」(69.7%)「加齢・更年期」(63.2%)「食べ過ぎ(間食以外の食事)」(43.7%)「間食が多い」(31.9%)「出産を機に」(19.9%)「お酒を飲む量、機会が増えた」(17.9%)「不規則な生活」(13.7%)となっており、年齢や食生活に関するものが多くなっています。
体重が減った原因のトップは「食事量を見直した」(30.7%)で、次いで「体調不良」(22.9%)「規則正しい生活」(21.4%)「食欲の低下」(17.9%)「間食を控えている」(16.4%)「運動の習慣がある」(16.4%)「お酒を飲む量、機会が減った」(7.9%)「代謝が上がった」(5.0%)の順。年齢が上がるにつれて、食べる量を減らすなど生活習慣を見直している人が多いことがわかりました。
「今、健康に関して『心配』に思っていることはありますか」という質問に対し、体重が3キロ以上、増えた人・減った人に共通して多かったのは「視力低下など、目のトラブル」と「疲れやすい」でした。
体重の増減別に見てみると、体重が増えた人は、減った人よりも「コレステロール値」「血圧」「血糖値」など生活習慣病につながる数値を心配する回答が多く、「糖尿病にならないか心配」(50代・女性・10~15キロ未満増加)「体重増加による心臓への負担が心配」(50代・女性・15キロ以上増加)など。
一方、体重が減った人は、増えた人よりも「便秘」「不眠」「うつ・気分の落ち込み」「骨粗しょう症」などを心配する回答が多く、「食事の量が少なめなので、必要な栄養素が足りていないのではないかと思う」(50代・女性・5~7キロ未満減少)「ぐっすり眠ることができない」(40代・男性・10~15キロ未満減少)などの声がありました。
働き盛りの40代以上では多くの人に加齢による体重変化が見られ、それに伴い、健康への不安も高まっているようです。体重を適正にコントロールすることは、健康を保ち、病気への心配を減らすために、大切だと考えられます。