幼児期に外遊びをよくしていた児童ほど、現在(10歳)の運動、スポーツ実施頻度が高く、新体力テストの合計点も高いことが、スポーツ庁による「平成29年度体力・運動能力調査結果」で明らかになった。

同調査は、2017年5~10月(小中高生は7月まで)に実施され、6~79歳の男女を対象に行われた。体力、運動能力を調べるとともに、日頃の運動・生活習慣を聞いた。

入学前の外遊びが運動習慣の基礎に

10歳男女の入学前の外遊びの実施状況と、現在の運動・スポーツ実施状況を調べた結果、入学前に週6日以上外遊びをしていた男子の79.4%、同女子の55%が現在でもほとんど毎日運動・スポーツをしていることがわかった。この傾向は6~11歳すべての年齢において確認できた。

一方で、外遊びの頻度が週1日以下で、現在毎日運動・スポーツをしている割合は男子が35.5%、女子が25%と、週6日以上外遊びをしていた男女に比べて半数以下の開きが出た。

入学前の外遊びの実施状況別に見た現在の運動・スポーツ実施状況(10歳)

さらに「新体力テスト」でも、男女ともに、入学前に外遊びをしていた頻度が高い群ほど、合計点が高い結果となった。入学前に週6日以上外遊びをしていた群は男子が58.6点、女子が58.7点に対し、週1日以下の群は男子が52.6点、女子が53.1点と、男女ともに6点程度の差が出ている。

入学前の外遊びの実施状況別新体力テスト合計点(10歳)

28年度調査から青少年期(13~19歳)に追加された「達成意欲」と運動習慣・体力の関係についての分析も行われた。

青少年期の15歳、18歳の子どもでは、男女ともに日常的に運動・スポーツの実施頻度が高いほど、「何でも最後までやり遂げたい」という達成意欲があることがわかった。達成意欲を強くもつ子どもほど、体力テストの合計点も高い結果が出ている。

運動実施状況別意欲達成についての割合

今回の調査では、20歳以降のすべての年代で、「日常的に運動している人」は「生活が充実している」と回答した割合が多い。

幼児期からの外遊びの習慣づけが、児童期、青少年期の運動習慣と体力向上につながり、さらにはその後の生活の充実度にも少なからず影響していることがうかがわれた。