地震や台風など自然災害が多い昨今、停電で電気炊飯器やIHクッキングヒーターが使えなくなったらどうするか、気になるところ。9月6日の北海道胆振東部地震の発生後、被災地周辺では多くの人がご飯の炊き方を調べていたことが、大手料理レシピサイト「クックパッド」の分析で分かった。日が経つにつれ、求められる食材が変化していく様子も明らかになった。

北海道のレシピ検索キーワードランキング(9月3日~9日)
北海道のレシピ検索キーワードランキング(9月3日~9日)

6日は「ご飯」「鍋」「土鍋でご飯」と電気炊飯器以外でのご飯の炊き方に関する検索が大幅に増加。北海道全域で大規模な停電が発生したことから、土鍋や圧力鍋を使って炊飯する方法を一斉に調べたことからだ。

北海道胆振東部地震発生後の検索キーワード(検索増加率)
北海道胆振東部地震発生後の検索キーワード(検索増加率)

9月7日以降は、「手捏ねパン」「手作りパン」など、パンに関する検索が増え、パンの作り方を知りたいというニーズが高まっている。一時的にスーパーなどで食材が品薄になる中、小麦粉をはじめとした粉物は、比較的手に入りやすい状況にあったことが一因。また、ご飯ばかりで飽きが生じた、停電によりパンの生産・入荷が止まっているがパンが食べたいなどの事情が重なり、自然とパンの検索頻度が上昇したことが見て取れる。

「パン」と組み合わせて検索されたキーワードには「フライパン」「牛乳なし」「ノンバター」「ベーキングパウダーなし」などがあり、食材が限られていたり、電気が使えない状況でも作れるレシピが求められていたようだった。