コッペパンに東西で違いがあることをご存じですか。大きな違いはパンの「切り込み方」で、東は「腹割り」西は「背割り」が好まれているそうです。東西を分ける境界線は静岡県浜松市辺りで、ちょうどその付近で「切り込み」の入れ方が変わっているのだとか。あなたの地域のコッペパンはどちらでしょう。  

東西のコッペパンを食べてみました

 実際に編集部でそれぞれのパンを食べてみました。 

 編集部でなじみのあるのは、東の「腹割り」コッペパンです。上からみると何が挟まっているのかわかりませんが、薄めの焼き色でふんわりとしたパンとジャムが口の中でまろやかに溶けあう軽い食感です。シンプルな味を想像しましたが、期待以上の満足度でした。

ヤマザキパンの超ロングセラー商品「コッペパン(ジャム&マーガリン)」は腹割りタイプ

 一方で、背割りタイプは、パンの上面に切り込みが入っています。パンの呼び名も「コッペパン」ではなく「ロールパン」。しっかりした歯ごたえがあります。ジャムやマーガリンを挟む食べ方は同じですが、パンの焼き色は濃いめで、艶があります。

 焼き色が違うのは生地に含まれる砂糖の量の違いからで、ロールパンの方が含まれる砂糖の量が多いため濃くなります。見た目は甘そうですが、食べてみるとそれほど甘くありません。

ヤマザキパンが岡山県より西の地域のみで販売している「バナナクリームサンド」(左)と中国地方限定の「ミルクコーヒーサンド」は背割りタイプ

 上から見れば何が挟まっているのかわかるので、総菜系がサンドされていると食欲がそそられます。中身が目に見えるほうが、西日本では好まれるようです。

 またヤマザキパンでは、食パンは全国的に6枚切りが中心ですが、東北地方では8枚切りの薄切り、近畿圏では5枚切りや4枚切りの厚切りが好まれるという傾向があります。

 見た目にあまりこだわらずにおいしさを求める東日本と、見た目重視の西日本、その地域や文化による好みの違いが商品にも現れているようです。

毎月10日はコッペパンの日

 日本で初めてパン酵母による製パン技術を開発した田辺玄平翁を創始者とする「全日本丸十パン商工業協同組合」が制定。2013年で創業100周年となった。日付は丸十の「十」にちなんで毎月10日とした。