毎日の食事やお弁当、子どもにとって足りているのかどうか、不安に思う保護者も多いと思います。食事摂取基準やアスリート用の必要エネルギーの計算式もありますが、あくまで目安であり、消費量や体質には個人差があります。

 基本的には、体重の増え方が順調かどうかで評価することになります。スポーツによって目指す体形も異なりますので、目標に近づいているかも指標になります。

 マラソンや新体操のように、太らない方が良いスポーツもありますが、成長期に食事量を制限することで、骨や臓器の発育に必要な栄養量を摂れず、後で弊害がでることもあるので注意が必要です。

まずは骨を伸ばすこと

 骨は長く伸びてから、骨密度が高まります。成長期はまず、背を伸ばすことを優先し、その後、筋肉をつけるといった体づくりを考えると良いでしょう。

 小学生から高校生までの平均身長や体重、年間発育量は、文部科学省の学校保健統計調査が参考になります。

■平成29年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2018/03/26/1399281_01_1.pdf

 成長期は成人とは異なります。成人のスポーツ分野で有効な成分や量が、成長期のアスリートにとって良いか不明な部分もあるため、多くの管理栄養士・栄養士は安易にサプリメントの使用をすすめず、食事からの摂取を推奨しているのです。

 しっかり成長するための食事量を確保しつつ、自分で体づくりができるような食習慣を身に付ける大切な時期でもあります。食事管理を保護者や他人任せにせず、本人が理解することも必要です。そのために、アスレシピのコラムを参考にしてくださいね。

【管理栄養士・今井久美】