サプリメントの成分としてよく耳にする「グルコサミン」。ブドウ糖(グルコース)に、アミノ酸の中にあるアミノ基が結合したアミノ糖で、動物の皮膚や軟骨、エビやカニの甲殻、貝の殻に多く存在しています。

 軟骨の成分であることから、膝や腰の変形性関節症や、運動時の関節の衝撃吸収や関節痛軽減に効果があると考えられています。

 食品ではウナギ、フカヒレ、干しエビ、鶏の手羽先、牛・豚・鶏の軟骨、オクラやヤマイモなどにたくさん含まれています。

甲殻アレルギーの人は注意

 また、エビやカニの甲羅に多い食物繊維で知られるキチンの構成成分です。サプリメントや健康食品の中には、このキチンを塩酸や硫酸で加水分解して作る、グルコサミン塩酸塩やグルコサミン硫酸塩として販売しているものもあります。甲殻アレルギーのある人は使用する際、注意が必要です。

 ヒトでは、変形性膝関節症の改善や関節痛の軽減に有効だったという報告もありますが、有効でなかったという報告もあります。現在のところ、グルコサミン硫酸塩の摂取は、骨関節炎にはおそらく有効。しかし、重篤で慢性的な骨関節炎の痛み緩和には効果はないと考えられています。

 適切に摂取すれば、グルコサミン塩酸塩、グルコサミン硫酸塩ともに安全性は高いでしょう。ただし、妊婦、授乳婦、小児がサプリメントで摂取した場合の安全性は確認されていないため、摂取しない方がいいですね。

参照:国立健康・栄養研究所 「健康食品」の 安全性・有効性情報

【管理栄養士・今井久美】