<栄養素を無駄なく摂る食べ方:野菜編>

グリーンピース

 グリーンピースは野菜には珍しく、タンパク質や糖質を多く含んでいます。冷凍や缶詰なら通年手に入りますが、ほとんどの栄養素は生にいちばん多く、おいしさも格別です。ぜひ旬の時期にはさや付きを手に入れて、積極的に食べましょう。

主な栄養素
 食物繊維は野菜の中でもトップクラス。とくに不溶性の食物繊維の割合が多いため、便秘の改善や腸内の掃除に役割を果たします。糖質の代謝を助けるビタミンB1が含まれ、疲労回復などに効果を発揮します。

保存するなら
 さやから出すと急激に鮮度が落ちるので、さや付きを求めて調理の直前にさやから出しましょう。

栄養素を無駄なく摂るコツ
 ビタミンB群やビタミンCは水溶性のため、スープや卵とじなど、煮汁も一緒に摂れる調理法がよいでしょう。タンパク質を効率よく働かせるアミノ酸のリジンが米に含まれているため、豆ご飯にすればより栄養効果を高めることができます。

 豆ご飯にするなら、炊飯器ではなく鍋や土鍋を使い、米、昆布、酒を入れて火にかけ、煮立ったところに塩をまぶした豆を入れて炊きあげます。炊くときに新ショウガの千切りを加えるのも、香りがよくおすすめです。

【料理研究家、栄養士・今泉久美】