<栄養素を無駄なく摂る食べ方:野菜編>

新キャベツ

春に出回るキャベツは、冬のものとは異なり、やや縦に長いボールのような形をしています。葉がふんわり巻いて葉脈が太く、あまり重すぎない方が良品です。

一方冬のキャベツはしっかり巻いて、ずっしりと重いものが良品。寒さに当たって甘みが増しています。いずれも外側の葉が鮮やかなグリーンで、芯の大きさが500円玉程度のものを選びましょう。

主な栄養素
カルシウムが骨に沈着するのを助けるビタミンK、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCが含まれます。ビタミンCは高い抗酸化作用があり、細胞の酸化を予防します。胃腸を保護するビタミンUも含まれます。

栄養素を無駄なく摂るコツ
ロールキャベツなどの煮込み料理は、ビタミンが溶け込んだスープごといただきましょう。春キャベツはみずみずしい柔らかさを味わうために、生食かレンジ蒸しに。レンジを使えば水溶性のビタミンの流出を抑えられます。芯の部分も捨てずに、薄切りにしていっしょに食べましょう。

保存するなら
外側の葉から順にはがして使い、包丁は使わないほうが持ちがよいでしょう。使いかけや、切って売られているものは傷みやすいので、湿らせたキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れ、野菜室ではなく、冷蔵庫で保存します。春キャベツは傷みやすいので、余ったら煮浸し、浅漬け、コールスローなどにして、早めに食べきってしまうことをおすすめします。

【料理研究家、栄養士・今泉久美】