<栄養素を無駄なく摂る食べ方:野菜編>

血液サラサラなど、健康によい成分を多く含むタマネギ。実に浮きがなく、上部の切り口にすき間がないものが良品です。春に出回る新タマネギは、通年出回るタマネギを早どりし、あまり乾燥させずに出荷されたもの。そのため水分が多く、辛みがマイルドなのが特徴です。

主な栄養素
切ったときに目や鼻に刺激を与える硫化アリルという辛み成分は、豚肉の赤身などに含まれるビタミンB1の吸収を助け、疲労回復に効果や、夏バテ予防効果があります。免疫力アップなどに関係するといわれるアミノ酸のアルギニンも含まれています。

栄養素を無駄なく摂るコツ
通年出回るタマネギは、繊維を断ち切るように横に薄切りにしたほうが、辛みが抜けやすくなります。しんなりするまで炒めるのが、甘みを引き出すポイントです。あらかじめレンジで加熱(100gあたり2~3分)するか、ふたをして蒸らしながら炒めると、短時間で甘みを引き出すことができます。

新タマネギはフレッシュな味わいを生かし、繊維に沿って縦に薄切りし、生で食べましょう。辛みが気になる場合は塩と砂糖各少々を加えた水にさらすとよいですが、長くさらしすぎると栄養成分が流れ出てしまうので注意します。新タマネギをみそ汁や炒め物にするときは、大きめのくし形切りにしてさっと加熱すると、歯ごたえが残りおいしくいただけます。

保存するなら
通年で回るタマネギは、風通しがよく乾燥した冷暗所で保存します。

新タマネギは水分が多いために傷みやすく、長期間の保存には向きません。新聞紙で包むかポリ袋に入れて野菜室で保存し、1週間をめどに食べきりましょう。

【料理研究家、栄養士・今泉久美】