BMI(Body Mass Index)は栄養指数(体格指数)といい、「肥満」や「やせ」を判定し、栄養状態を評価するために用います。

BMIの計算式

 判定基準の根拠は、上記の「標準」の範囲に入る人の死亡率が低かったため(BMI=22が最も死亡率が低い)、この範囲に入るのが望ましいということで決められました。しかし、アスリートは筋肉量が多く、脂肪が少ない人が多いため、BMIの判定基準では「肥満」となっても、実際には太っているわけではない場合もあります。

 また、このBMIは成長期の子どもに使用するのは適切ではありません。

図1:BMIの年齢別平均値
図1:BMIの年齢別平均値

 図1から分かるように、成長期である高校生頃までBMIは増加傾向で、判定基準に合致しません。BMIは、18歳以上で使用するのが良いでしょう(18歳未満では、肥満度やローレル指数という栄養指数を用います)。

 BMIは年齢別に目標量が設定されているので、以下を参考にしてください。

18歳以上の目標とするBMIの範囲
・18~49歳 18.5~24.9
・50~69歳 20.0~24.9
・70歳以上 21.5~24.9
※参照:日本人の食事摂取基準2015

 「肥満」は生活習慣病などの原因になりますが、「やせ」も栄養失調(栄養不良)の可能性が高くなります。体重管理の1つの指標としてBMIを参考にしましょう。【管理栄養士・今井久美】