<ワンポイント食事マナー3>

 和食における基本的な配膳は「一汁三菜」です。「一汁三菜」とはご飯と汁と3種類のおかずのことです。これらをテーブルに並べる配膳にも決まりがあるので定位置を覚えておきましょう。

 まず、ご飯の茶わんは左手前、みそ汁などの汁物は右手前に置きます。日本は左側に重要なものを配置する「左上位」の伝統があるので左側に主食のご飯を配置するわけです。

 3種類のおかずのうち、焼き魚や肉などの主菜は汁物の上の右奥、サラダや煮物などの副菜は茶わんの上の左奥に配置し、ほうれん草のあえ物など副々菜は真ん中に置きます。お漬物は真ん中に置きますが、これは一汁三菜に含まれません。

 
 

 ふだんのご家庭での食事では、おかずなどは食べやすい配置でかまいません。ただきれいに配膳することで、料理をバランスよく食べられるというメリットもあります。【筑波大客員教授、グローバルマナースプリングス代表・江上いずみ】

(2017年4月20日付日刊スポーツ紙面掲載)