ニンジンの栄養と言えばβカロテン。しかし部位によって、含まれる量に違いがあることをご存じですか? 外側と中心部を比べると外側の方に多く、その差は2.5倍にもなるそうです。

ニンジンは皮の方に栄養素が多い

また、買ってきてしばらく置いておくと、葉が伸びていることに気付きませんか? これは、中心の栄養素が葉に送られているサイン。時間が経つほどにビタミンなどの栄養素は減っていき、食物繊維のみになってしまいます。

栄養素の減少を防ぐためには、なるべく早めに調理するか、葉を切り離しておく必要があります。私は、すぐに使わない場合は、外側と中心部を一緒に食べられるよう、乱切りか輪切りにして冷蔵庫にストックしています。乱切りにすることで、βカロテン、ポリフェノール、食物繊維などがバランスよくとれます。

乱切りにしてストックしておくと便利

皮ごと食べる方がより栄養素を多くとれるので、よく洗って皮ごと使います。普段なにげなくむいてしまっている皮の部分には、中心部の2倍以上のβカロテン、4倍のポリフェノールが含まれているそうです。本来、ニンジンの皮は出荷前の洗浄でほとんどむけてしまうくらい薄いと言われますが、気になるようならなるべく薄くむくと良いと思います。

今回はそんなニンジンを使った、デトックス野菜スープを紹介します。体の中の老廃物を排出する作用が期待できる食物繊維やカリウム豊富な野菜をたっぷり使い、ゆでたりすると流れ出てしまう水溶性ビタミンもしっかりとれます。

デトックス野菜スープ

ニンジンの脂肪燃焼スープ

材料
ニンジン…1本
キャベツ…1/2個
タマネギ…2個
ピーマン…3個
セロリ…1本
トマト…4個
おろしニンニク…適量
おろしショウガ…適量
コンソメ、塩、コショウ…各適量

作り方
❶ニンジンは乱切り、その他の野菜はそれぞれ食べやすい大きさに切り、鍋に入れる。

ニンジンは乱切り、その他の野菜も食べやすく切ってたっぷり入れます

❷ニンニク、ショウガ、野菜が浸かる程度の水を加え、火にかけて煮込む。

野菜が浸るくらいの水を加え、やわらかくなるまで煮込みます

❸野菜に火が通ったら、コンソメ、塩、コショウ各適量で味を調える。

野菜の分量がかなり多いので、大きな鍋が必要です。お手持ちの鍋の大きさに合わせて、野菜の分量は調整してくださいね。

【アスレシピ特派員=兵庫県在住・妻鹿直美】