高校2年と中学3年の息子は、お弁当を持って通学しています。
お弁当を作れない時は学食やコンビニに頼りつつも、自分なりの時短方法を見つけながら弁当作りを続けています。毎日全てを完璧にはできないながらも、大切にしているのは、見た目よりも「詰めやすさ」「傷みにくさ」「運びやすさ」「食べやすさ」などです。
気温が高くなる今からの季節に、特に気を付けたいのは食中毒対策。食べる人のことを思いながら作ったお弁当で、食べた人がおなかを壊したら大変です。
大切なのは菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」ことと言われています。今回は「増やさない」ために我が家でやっていて、時短にもなる方法を3つ紹介します。
●ご飯を早く冷ます
ご飯を温かいままお弁当箱に詰めると、湯気で水滴がつき、傷む原因になります。
金属製のバットやザルを使うと、早く冷ますことができます。底に熱がこもりにくいザルは、特にオススメです。下にも風が通るように網の上に置いたり、うちわであおいだりするとさらに時短になります。
●おかずはカップを使って詰める
容器の深さに合ったカップに1品ずつ入れ、しっかり仕切ります。カップを使うと、順番を考えずに詰めることができて時短にも。すき間なくきっちり詰めると、持ち運んでも中身が動かず、食べる時もきれいです。
のっけ弁やカップを使わない詰め方は、おしゃれで見映えが良いのですが、おかず同士やおかずとご飯が触れ合うことで菌を増やす可能性があったり、運ぶ間に崩れやすかったりします。
●同じ箸を多めに準備
お弁当作りは同時に数種類のおかずを作ったり、調理台の上で冷ましたりするので、長い菜箸より普通の箸の方が場所を取らず、使いやすいと思います。
また、同じ箸をたくさん用意しておけば、組み合わせを気にせずにさっと手に取れ、途中で洗わなくて済みます。おかずごとにお箸は変えるようにします。
万全に食中毒対策をしていても、お弁当は傷むことがあります。子どもたちにもそのことを伝え、「酸っぱいにおいや粘り気、へんな味がしたら食べないで」と食べる時にも最終チェックしてもらうようにしています。
【アスレシピ特派員=福岡県在住・松尾光恵】