暖かくなってくると、我が家ではプランター栽培を始める季節です。今年はミニトマトと、あると便利なシソ、パセリを植え、だいぶ大きくなってきました。

写真奥がミニトマト、左がパセリ、右下がシソ
写真奥がミニトマト、左がパセリ、右下がシソ

私は食育アドバイザーの資格を持っています。私の経験からですが、野菜が苦手なお子さんには、畑やプランターで野菜を栽培して収穫する喜びを味わい、料理して食べるという体験をおすすめします。

ミニトマトに花が咲き始めました
ミニトマトに花が咲き始めました

息子は小さい頃、ピーマンだけをきれいに避けていました。なんとか食べさせようと、避けられないくらい小さく切って混ぜてみたりもしましたが、その料理自体を食べなくなるという悲しい結果でした。

そんな時、キャンプに行った先で野菜の収穫体験に参加し、ピーマンを収穫する機会がありました。こんな風にピーマンは出来るんだねーなどと楽しく収穫をし、バーベキューでおいしくいただくと、息子も「楽しかった、自分で収穫したピーマンはおいしい」と大喜びでした。

このことをきっかけに、無理に食べさせようとはせず、楽しく食べ物に興味を持ってもらい、ありがたくいただこう、という今の考えに至りました。

「この野菜は○○にいいよ」とか「風邪がはやっているからこれを食べようね」など、色々な話をしながら野菜の皮むきなどを手伝ってもらううちに、息子の方から「背を伸ばすには何を食べればいいの?」とか、「サッカーで当たり負けしない体にするには、何を食べたらいいかな」と質問がくるようにもなりました。

大きくなると、友人と食事に行ったり、コンビニで補食を買う機会も増えてくると思います。その時のために、「食べたもので体は作られる」ということを今からしっかり身につけておいてほしいなと思います。

プランター栽培が難しい場合は「リボベジ」

リボベジをご存じでしょうか。Reborn(再生)とVegetable(野菜)を意味するちょっとエコな節約術で、豆苗やスプラウトの栽培ベッドで2回目の収穫をしたり、野菜の捨てられてしまう部分を使って、もう一度再生させることです。

プランター栽培が難しくても、リボベジならキッチンで気軽に挑戦できます。ニンジンのヘタから小さな葉が出てきたりすると、かわいくてちょっと感動しますよ。

【アスレシピ特派員=千葉県在住・飯塚麻美】