夜のトレーニングが終わり、帰宅してからの食事は皆さん気を使うと思います。あまり脂っこくなく、胃腸に負担のかからないものが望ましいですよね。

増量を目指すジュニアアスリートや、筋肉をつけたい選手は、プロテインを利用することもあると思います。しかしプロテインは、多量に摂取すると肝臓や腎臓に負担がかかるのも事実。私は、できるだけ普段の食事からタンパク質をとってほしいと考えています。

我が家の息子がジュニアの時は、クラブチームの練習からの帰りが遅かったため、夕食は消化に時間がかからないものを選んでいました。その一方で、筋肉量を増やし、体重を増やすことも必要でした。

タンパク質は、肉類、魚介類、豆類、卵と、できるだけ多くの種類からとることを心がけていました。さまざまな食品からタンパク質を摂取することで、質の指標となるアミノ酸スコアが100に近くなり、筋肉の修復、生成へのスムーズなアプローチが期待できます。

とはいえ、作る側の私も、手早く作って翌日に備え早く寝たい。そんな時によく作っていたのが丼物です。

今回は、複数のタンパク質がとれて消化の面でも安心の「ニラ豚キムチのスタミナ丼」を紹介します。豚肉は炒めたり揚げたりするよりも、油を使わない「ゆでる」「蒸す」調理の方が消化がよくなります。

そこに、疲労回復効果を高めるニラを加えました。アスリードフードマイスター仲間の恩田美和さんから、「ニラは、買ってきたらすぐに切って冷凍しておくと、長持ちするだけでなく、使いたい時に必要な分だけ使えて便利」と教えて頂き、私も実践しています。インスタントラーメンを作る時などにもパッと加えて野菜をとることができますし、生でも食べられます。

キムチとニラの香りが食欲をそそり、体作りや疲労回復にも役立つ1品です。ぜひ試してみてください。

ニラ豚キムチのスタミナ丼

ニラ豚キムチのスタミナ丼

材料(1人分)※ご家庭に合わせて調整してください。
豚こま切れ肉…100g
刻んだニラ…片手のひら1杯程度
ちくわ…1本
納豆…1パック
キムチの素…大さじ1程度
温玉(好みで)…1個
シソ(好みで)…1枚
ご飯…適量

ニラ豚キムチのスタミナ丼の材料

下準備
ニラは細かく切り、冷凍用保存袋に入れて冷凍しておく。

ある程度凍ったら、もみほぐしておくと使いやすいです
ある程度凍ったら、もみほぐしておくと使いやすいです

作り方
❶豚こま切れ肉は食べやすい大きさに切り、ゆでて氷で締める。

豚肉は氷で締めることでうま味を閉じ込めます
豚肉は氷で締めることでうま味を閉じ込めます

❷ちくわは一口サイズに切る。
❸豚肉が冷めたらニラとキムチの素を加え、混ぜる。

ニラは冷凍のまま加えてOK
ニラは冷凍のまま加えてOK

❹器にご飯を盛り、③、納豆(添付のたれは好みで入れてください)、ちくわを乗せ、好みでシソ、温玉を添える。

【アスレシピ特派員=大阪府在住・石井ゆかり】