<ママ特派員・サポーターから>

福岡市で7日に開催したスポーツ栄養講座「アスリートの食事・基本編」を、アスレシピサポーターの小林嘉美さんが受講し、体験レポートを寄せてくれました。

身長を伸ばす食事はケガ予防にもつながる

今回のセミナーで鹿屋体育大学の長島未央子さんの話を聞き、日ごろアスレシピで読んだり、日常生活の中で聞いたり見たりしている、自分の知識と結びついて納得できた瞬間が多くありました。

講義をする長島未央子さん
講義をする長島未央子さん

ジュニア期に背を伸ばすということは、ただ単に身長を高くするだけではなく、“高校生、大学生になっても故障が少なく、競技に取り組める体を作るため”に重要な意味をもつということでした。

身長を伸ばすためには、エネルギーが不足しないようにすることが重要です。しかし、十分にエネルギーが摂れているかどうかは目に見えないため、どうすればわかるのだろうか? と日ごろから疑問に思っていました。

セミナーの中に、その答えがありました。以下の4点で確認できるそうです。

①血液を採って調べる
②身長が伸びているのに、体重が増えていない時は注意(身長が2cm伸びると体重は1kg増えるそうです)
③ケガが増えていないか
④次の15項目にあてはまるものが多くないか
・持久力がない
・朝起きられない
・やる気がない
・練習についていけない
・疲れる
・立ちくらみ
・息切れ
・動悸
・肩こり
・イライラ
・眠い
・集中力がない
・顔色が悪い
・めまい
・頭痛

我が子を振り返ると、思い当たることがありました。①の血液検査は家庭ではできませんが、②③④ならチェックすることができます。

以前、運動部に所属する息子が中学2年の時、成長に必要なエネルギーと運動に必要なエネルギー、両方が十分に摂れているのだろうかと心配になり、3回の食事のエネルギー計算をしてみたことがあります。

結果、足りていないことがわかり、お菓子類の補食をできるだけ控えて食事量を増やし、数カ月間食べたもののエネルギーを記録し続けました。

きっかけはまさに②の「身長が伸びているのに体重が増えていない」ということでした。今思えば、ケガもよくしていました。

食事を見直し、栄養やエネルギー量を意識した献立にしてからは、体重も増えはじめました。他のお子さんに比べ、ケガや故障をしやすかった息子ですが、食事を変えてからは故障も少なくなっていきました。

今回のお話を聞き、エネルギー計算をしなくても子どもの様子を観察すること、身長体重をチェックすることなどから、栄養の状態をある程度把握することができるのだと勉強になりました。

また、さまざまな食材から必要な栄養を摂ることで、貧血やケガの予防、骨の貯蓄にも繋がるということもわかりました。

子どもでもできるスープジャーレシピ

講演後、サーモスのスープジャーを使用したおかゆ作りのデモンストレーションと試食がありました。おかゆのみならず、工夫しだいで色々なレシピを楽しめそうで、子どもでも簡単に作れそうです。これから寒くなる季節、ぜひ試してみたいと思います。

スープジャーでのおかゆ作りは子どもでもできそう
スープジャーでのおかゆ作りは子どもでもできそう

知識を身につけ、栄養やエネルギーに気を付けた食事を作ることで、子どもたちの成長をサポートし、競技の応援にも繋がります。そう考えると喜ばしく、これからますます普段の食事作りにやりがいを感じられそうです。

【アスレシピサポーター=福岡県在住・小林嘉美】