<ママ特派員・サポーターから>
この春からスポーツ栄養アドバイザーとして関わっているLIALL GK ACADEMYで、8月2日に栄養講習会を行いました。
サマーキャンプの一環として、小学4年から中学1年の子どもをもつ保護者を対象に開催された講座です。当日はお父さん3人の参加もあり、食への意識が高いお父さんが増えていることをうれしく思いました。
皆さん「バランスの取れた食事」が良いとわかりながらも、具体的にはどうしたらいいのかよくわからないという人が多いようでした。食に対しての考えもさまざまで、いったい何が正解なのかと迷われるのではないでしょうか。
私は正解は1つではないと思っています。十人十色、それぞれ違うと思うのです。
大事なことは、1つの考えに固執せず、広い視野を持つこと。いろいろな方法を試し、自分に合うものを見つければよいのです。
そのためには、いろいろな考えを知ってほしいと思います。食事は毎日のことです。作る人にとっても、食べる人にとっても、辛いことは長続きしません。
私自身も3人の子どもを持っており、「今日は疲れたな」という日もあります。そういう日は外食をしたり、お惣菜を買うこともあります。
でも、心身ともに元気でいるためには、食事がどれだけ大切かを知っているから、その後フォローすることができます。知識があれば、外食やお惣菜の選び方も変わってきます。
今回の講習会では、バランスの良い食事にするために取り入れやすいことを、レシピを中心に伝えました。
「食べて吸収したもので体は作られている」という、当たり前だからこそつい忘れてしまいがちなことを、家庭に帰ってお子さんにも伝えてほしいと思います。
子どもの頃から食の大切さを感じていれば、この先どんな辛いことがあっても、食事で元気になれるはず。その気持ちは一生の宝になります。そのための手助けを、これからもしていきたいと思っています。
【ママ特派員=東京都在住・永田綾子】
◆LIALL GK ACADEMY代表、アドバイザー・楠本晃義さんの話
私は長年、心(メンタル)や技術を磨いていけば、子どもたちの夢は叶うと信じて指導してきました。しかしここ数年は、心技体の「体」の重要性も強く感じています。
永田さんには今年から「スポーツ栄養アドバイザー」として、保護者向けにさまざまな食情報の提供やスポーツ栄養セミナーを担当していただいています。
小さいうちは自分で食を整えることは難しいかもしれません。まずは家庭から食への意識を良い方向に変化させ、いずれは「自分で考えて食が選択できる」ようになってほしい。そして将来、日本を代表する選手に成長していってほしいと願っています。