<ママ特派員・サポーターから>

 7月7日の七夕に、春休みにも訪れた茨城県のNPO法人ヴェレン大洗SVで2回目の講習を行いました。

 今回も選手と保護者に分かれての講習です。メインテーマは「水分補給の大切さ」にしました。今年は暑さも厳しく、様々な熱中症対策がテレビなどでも報道されています。「水分補給はこまめに」と注意喚起していても、熱中症で亡くなる方は後を絶ちません。

 熱中症は誰にでも起こり得ることです。自分は大丈夫、などということは絶対にありません。とくに子どもに関しては、周囲の大人たちが気にかけすぎるくらいでちょうどいいと思っています。

保護者向け講習会の様子
保護者向け講習会の様子

 大人よりも危機感の足りない子どもたちは、大丈夫かと聞けば「大丈夫!」と答えるかもしれません。それは、熱中症の怖さをたいていの子どもは知らないから。だからこそ熱中症とはどのようなものかを伝え、怖さを教え、どうすれば良いのかを教える必要があります。まずは「自分の身は自分で守ろう!」です。

 今日から子どもたちが取り組める簡単な方法として、

「起きたら太陽の光を浴びて、大きく背伸びをしよう!」
「コップ1杯の水を飲んで顔を洗おう!」

 と伝えました。

 太陽の光を浴びることで脳が「睡眠モード」から「活動モード」へと切り替わり、また夜にしっかりと「睡眠モード」へ導くホルモンが分泌されます。

 また、寝ている間に水分補給をしない体は、カラカラに乾いています。それを潤すこと、また朝ご飯を食べるための胃腸の準備のために、起きてすぐに水を飲むことは大切です。

 冷たい水で顔を洗い、シャキッと目を覚ましてしっかり朝ごはんを食べる。そうすると、元気に1日のスタートが切れます。大人にとっては簡単でも、子どもが継続するのは難しいかもしれません。でも、継続は力なりです。子どもの頃から習慣づけておけば、成長しても身に付いているはず。ぜひ子どもたちには習慣にしてもらいたいと思います。

講習会終了後、選手の皆さんと
講習会終了後、選手の皆さんと

 保護者の部では水分補給に加え、お弁当や時短レシピ、マンネリにならない献立の考え方、好き嫌いの克服法など、前回のアンケートに多く書かれていた質問に答える形で進めていきました。

 夏のお弁当は衛生面が心配で、多くの保護者が悩むと思います。その対策として、私は以下のことを実践しています。

❶保冷剤代わりに、冷凍タオルを作る。
❷ご飯を炊くときには酢や梅干しを入れる。
❸おにぎりは握ってから塩をつけるのではなく、最初にご飯全体に塩を混ぜ込む。
❹おかずは香辛料や酢を使って味付けする。
❺冷たい麺のお弁当アイデア。

 ❶は、長めのタオルを水で濡らし、クルクルと巻いて凍らせておきます。翌日お弁当と一緒に保冷バッグに入れておけば保冷剤になり、お弁当を食べた後は運動の合間に体を拭くなどに使えます。

 ❷~❹はお弁当の腐敗防止アイデア。❺は「そうめん弁当」を紹介しました。ふた付きの保存容器にゆでたそうめんを一口大に丸めて並べ、スープジャーに冷たいめんつゆを入れて持っていくものです。暑さで食欲が落ちたお子さんでも、麺類のお弁当は食べやすいと思います。我が家は冷凍のオクラとネギ、鶏ハム(サラダチキン)、梅干し、炒りゴマなどをよくトッピングに利用しています。

 私も3人のサッカー少年の母。保護者の皆さんの悩みにはとても共感します。同じ立場として、これからも少しでも役立つ情報をお伝えしていけたらと考えています。

【ママ特派員=東京都在住・永田綾子】