<ママ特派員・サポーターから>

 ママ特派員の高本幸子さんは、競泳を頑張る小学校6年生の息子さんをサポートする中で「ただたくさん食べてもらう」ことから「どんなものを食べさせるか」に意識が変わってきたそうです。合宿や遠征などで親元を離れる機会が増える中、子ども自身が自分に必要な食事を選べるようになることが大切だと考え、試行錯誤を重ねています。

どう意識させるか、わかりやすさが大切

 3月末に競泳のジュニアオリンピック(JO)が開催されました。地方の小学生にとっては憧れの、東京・辰巳国際水泳場で泳げる数少ない機会です。小学6年生になったばかりの我が家の息子も、この大会を目標に日々練習を重ねています。

 全国大会に出場するようになって合宿や遠征も増え、食事の面でも家族の元を離れることが増えてきました。出されたものを食べていればよかったこれまでと違い「自分で選ぶ」ための知識が必要だと実感し始めています。

 滞在先での食事はバイキング形式が多いのですが、低年齢のうちは好きなものだけをたくさん取りがちです。まずはなるべく全種類のおかずを少しずつ食べるように話しました。

 また、学校の家庭科の授業で「5大栄養素」を習ったのをきっかけに、まずは5色の食品を選ぼう! と練習しています。5色を意識すると、5大栄養素が自然と摂れること、また見た目も鮮やかで食欲をそそるなど、小学生でも分かりやすくて実践しやすい方法ではないかと思います。

疲労がピーク、その時何を選ぶ?

ジュニアオリンピック終了翌日の朝食。子どものセレクトではタンパク質が少なめ
ジュニアオリンピック終了翌日の朝食。子どものセレクトではタンパク質が少なめ

 JO終了翌日の朝食を紹介します。まず子どもに自由に取らせたのが上の写真です。炭水化物は充分ながら、タンパク質のおかずが足りていません。3日間の日程を終えた直後で疲労もピーク。食事自体も億劫なようで、つい甘いパンに手が伸びてしまったようです。どんなときでもバランス良く栄養たっぷりの食事を自分で選ぶというのは、まだまだ難しいようです。

 こんな時こそタンパク質やミネラルをしっかり摂り、体を回復させてあげようねという話をして、ヒジキの煮物や焼き魚、乳製品、果物などを追加しました。

タンパク源として焼き魚、ミネラル補給にヒジキの煮物などを追加
タンパク源として焼き魚、ミネラル補給にヒジキの煮物などを追加

たっぷりの果物と乳製品。ヨーグルトもなるべく添加物の少ないものをチョイス
たっぷりの果物と乳製品。ヨーグルトもなるべく添加物の少ないものをチョイス

 朝食には必ず温かい汁物をつけること、洋食メニューでは海藻やゴマなどの栄養素が豊富な「黒い食品」が摂りづらいので、なるべく和食にするなど、普段の食事で私が心がけていることを、少しずつですが理解してくれているようです。焦らずに引き続き取り組んでいきたいと思っています。

【ママ特派員・岐阜県在住・高本幸子】