<ママ特派員・サポーターから>

 一時期は野菜が高騰していましたが、だいぶ価格も安定し、手に入りやすくなってきました。

 これからの季節においしくなるトマトは、栄養価が高く、積極的に摂りたい野菜です。生食が苦手な人でも、トマトソースなら食べられる場合もあります。そこで、いつでも安定した価格で手に入る素材缶詰を使った、具だくさんのトマトソースを紹介します。

 トマトには、肌や粘膜を元気にしてくれるビタミンAや、抗酸化作用のあるリコピンが含まれています。それらの栄養素は、加熱することで吸収力がアップするというメリットがあります。そこにミックスビーンズも加えて、さらに多くの栄養素が摂れるようにしました。

 このソースは冷蔵庫で数日保存できるほか、冷凍も可能です。使う分ごとに解凍できるよう、小分けにしておくと使いやすいでしょう。焼いたり茹でたりした素材にかけるだけで、彩りも栄養も豊かな1品になります。

<具だくさんトマトソース>
調理時間:10分
材料:作りやすい分量

常備可能な素材缶詰

トマト水煮缶詰…1缶(約400g)
ミックスビーンズ缶詰…1/2カップ
タマネギ…1/2個
ニンニク…1片
オリーブ油…大さじ2
塩…小さじ1

作り方
①タマネギとニンニクはそれぞれみじん切りにする。
②フライパンにオリーブ油とニンニクを入れ、弱火であたためる。
③ニンニクの香りがしてきたらタマネギを加え、中火にして透き通るまで炒める。
④トマト缶、ミックスビーンズ、塩を入れ、中火で5分ほど煮込む。底が焦げないように、時々混ぜる。

底が焦げないように注意

⑤鍋ごと、冷水につけて冷ます※。粗熱が取れたら保存容器(瓶など)に入れて冷蔵庫で保存するか(3日ほど保存可能)、小分けにして冷凍する。

※なるべく早く冷ましたほうが傷みにくくなります。

アレンジメニュー①<ブリのソテー トマトソースがけ>

ブリのソテーに

 人数分のブリの切り身に塩コショウし、フライパンで両面色づくまで焼いて、トマトソース適量をかけます。塩茹でした季節の野菜を添えると、バランスの良い1皿に。野菜は色の濃いものを選ぶと、栄養素が多く摂れます。

アレンジメニュー②<お弁当に>

お弁当には再加熱してから入れると安心

 トマトソースはスクランブルエッグにかけ、茹でた春野菜は菜の花&チーズ、アスパラ、ブロッコリーの3種の肉巻きにします。お弁当にソースを入れる場合は、少量を耐熱皿などに取り、レンジで加熱してから入れると安心です。

藤木香織(大阪府堺市)

2ツ星栄養コンシェルジュ®、調理師、フードサイエンティスト
アスリートやスポーツをする子どもの栄養相談、クラブや学校での講義、料理教室などを行う。
学生時代はサッカー部に所属していた男子のママ。